はる

遺灰は語るのはるのレビュー・感想・評価

遺灰は語る(2022年製作の映画)
3.5
「遺灰の移送」という厳粛なテーマなのに笑ってしまう。尊厳とユーモアが入り混じった不思議な作品でした。

「遺灰は故郷・シチリアに撒いてほしい」と遺言を残すも、時の独裁者によりローマに留め置かれたノーベル賞作家の遺灰をめぐる騒動です。
10年後(?)時代が移りようやくシチリアに移送されますがこの過程が困難続きで笑えます。
最後はなぜかこの作家が原作した短編映画が流れます。シチリアからアメリカにやってきた移民少年が主人公ですが、これもなかなかの衝撃作でした。

遺灰は何を語っていたんだろう?
私にはそこまでの深読みは出来ませんでした。
ただただ不思議な雰囲気の作品という印象です。
はる

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