WOWOW録画。
ノーベル文学賞作家の遺灰を彼の遺言通りシチリアに埋葬するまでのあれこれ。
コメディではないが、みんな真面目にやってるのに微妙にズレが生じ、そこはかとないおかしみがある。
ダンス、ギャンブル、セックスと生気に満ちた人々と、死を封じ込めた箱の対比が印象的な車両のシーンは良かった。
彫刻家のエピソードは笑う。
さてそんな死んでまで物語を紡ぐ文豪ビランデルロって一体どんな作品書いたの?
と、遺灰が一段落して思い至ると、ご丁寧にも彼の作品が続いて流れるという親切構成。
その「釘」はなんとも苦い後味の物語であった。
モノクロとカラーの対比の妙、美しい映像、生と死の暗喩、シリアスとユーモア、色々楽しめる良作。
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2024/03/01 追記
鑑賞した2日後の2月29日に監督パオロ・ダヴィアーニが亡くなったというニュースが。92歳って…そんな高齢であんなエネルギッシュな作品作ってたのか。すごい。
RIP