このレビューはネタバレを含みます
ジャンピエールジュネの新作と聞いて
この監督の面白さは
舞台装置のピタゴラスイッチ的な部分が大きいと思っていて
そういう意味では少し物足りなかったような
やはり未来が舞台ということで
効率が優先されて無駄な部分が減らされてるのかな
あの半熟玉子作るためだけの機械とかもう少し無駄に凝って欲しかった
ただ椅子とベッドの唐突な出現はよかった
AIに閉じ込められるとあって
もう少し悲壮な雰囲気を想像していたけれど
どちからというと守るため閉じ込めていたので
必死にもがく人間達を観察しているような視点だった
人間模様とアンドロイド模様が入り乱れており
極限環境の中でその関係性が変わっていくのだけど
なんだか中途半端になってしまった印象が少し
ただ「クラスで俺だけ呼ばれなかった」「本物の負け犬なのね」の下りが丁度よい塩梅だったのかも
これ以上激しすぎてもやはり期待からずれてしまうと思う
アンドロイド俳優たちの怪演が見物
回れ右するだけでもアンドロイド感が溢れていた
たぶんすごい筋肉で姿勢を維持していると思う
笑顔が俊敏すぎてシャキンッと音が聴こえてきそう(決してニコッではない)
日本のアンドロイド俳優である斎藤工に是非出演して欲しかった