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ドント・ウォーリー・ダーリンのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

3.4

理想🎬

ストーリーは全てが理想の街ビクトリーを舞台に小さな歪みをきっかけに、華やかな暮らしに隠された真実を描いた作品でした。作品は男性優位社会への皮肉を軸に囚われていた呪縛や理想からの脱却を描いていました。正直な感想としては前情報を入れずに鑑賞した為、パッケージイメージと真逆の内容で驚きました。今作で登場する男たちは妻への劣等感・歪んだ愛などで狂い、支配欲で満ちていました。前半の理想的な暮らしとは裏腹に、後半で暴かれる真実を目の当たりにすると、人間の愚かさや馬鹿さが露呈していた点が印象的でした。また今作で描かれていたアメリカンドリームは中流家庭が一軒家と車を持ち、夫は仕事妻は家庭という古臭く、時代遅れであり、余りにもバカバカしく笑ってしまいました。"らしさ"という言葉やイメージに縛られる私たちですが、自分の好きなように生きることができない生き辛さを改めて感じました。
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