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胸騒ぎのたむたむのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.8
ブラムハウス製作のもと、ジェームズ・マカヴォイ主演でハリウッドリメイクが決定した、クリスチャン・タフドルップ監督によるスリラー。
話題作だからか、平日なのに人の入りは上々。

旅行先でデンマーク人一家がオランダ人一家と出会い、意気投合。後日、彼らに招かれ夫妻の家を訪ねるも、交流を深めるうち些細な誤解や違和感から、居心地の悪さを覚え始める…

これは礼節を重んじる私たち日本人からすると、ビャアン一家に共感できる人は少なからずいそう。一方ツッコミ所が多くあるので、そこが気になり始めるとイライラしてしまうかも。もしかすると、それも監督の狙いなのかも知れませんが。

厚意を無下に出来ず、出来る限り相手を傷付けまいとする、夫ビャアン。この優しさが仇となり、あんな悲惨な結末を迎えることになろうとは、当人たちは微塵も思っていなかったはず。ラスト15分の衝撃的展開は、胸糞の極み。

ただ、私はアーベルの病気について語られた時点で何となくオチが読めてしまったので、そこからはもうずっと、ブラックコメディ目線になってしまいました(笑)作中の不穏な雰囲気も音楽に因るところが多大にある印象で、特に序盤は軽快なメロディが当たっていたとしたら、楽しげなピクニック映像にしか見えないんじゃないかなとw

随所で失笑してたのは私だけかもしれないけど、言ってみれば自ら受けに行く拷問を傍観するような感覚。でもたぶん、そこが本作の恐ろしさなんだろうと思います。私には冷笑的に映りましたが。

ちなみに、オランダ人夫妻パトリックとカリンに扮した、フェジャ・ファン・フェットとカリーナ・スムルダースは実生活でも夫婦だそうです!

終盤でヘア全開モロ出し全裸シーンあったけど、何気にPG12なんですね。。内容的にも意外(°_°)
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