去年のレインボーリールで見逃してしまったので、やっと念願叶って見られた。
傑作だ！とかいう言葉に辿り着くまでには、まだまだ解釈が追いつかないけれど、でもなにか、大きな愛情が目の前で動いていたことは確かに感じ取れた。
結局のところ、ハンスが欲しかったのは"愛したい人を愛する権利"であって、"同性愛で罰されないこと"とは似て非なるものだったのかもなあ…とつらつらと考え続けている。3つの時代の流れがもう少し掴めたら面白くなりそうだから、多分また見に行く流れになる。
にしてもはっきり言えるのは、トーマスプレンの凄まじい良さよ…去年見た『ホーホヴァルト村のマリオ』の主役でものすごく衝撃を受けてたんだけど、彼の演じたオスカーがとにかく良かった。ハンスがずっと欲しかった美しき儚さを体現していたとでもいうのか……打ちのめされて、悲しみに打ちひしがれた中に、美しい彼の本質が見える。そんな演技をしていたのがすごく良かったし彼だからの良さだったのだろうと思う。
