ハリウッドで長年活躍したキャスティングディレクターのMarion Doughertyを中心に、映画業界で最も重要な仕事のひとつでありながら最も知られていないキャスティングの仕事に迫るTom Donahue監督によるドキュメンタリー作品。
本作は2012年に"Casting By"としてアメリカのTVで放映されたもののようである。
なぜ今さら?もっと早く見れる環境にしてくれたら良かったのに…
といっても一般の人が興味を持つような内容ではないのか…
2017年のHarvey Weinstein騒動から#MeTooが世界中の大きなうねりとなって、男性有名人・男性権力者による性犯罪が告発されることをワインスタイン効果と呼ばれるように…。
アメリカで起きた事件は5年後に日本でも起こると『踊る大捜査線』のセリフにあったが、まさにアメリカから遅れること5年…日本でも勇気をもって告発している女性たちが後を絶たない。
こうして日本の芸能界の闇が暴かれることによって、どのようにキャスティングされているのか?と不思議に思った方は是非見てほしい。
ブラックさは微塵もなく超ホワイトで優良なキャスティングをしていることがわかる。
マリオン・ドハティを筆頭にその弟子たちも信念と直感を受け継いで役者を選んでいることが分かる。
こういう人達と出会えるかどうかが役者として大成する鍵になるだろう。
役者回りの人は絶対に見た方がいい。勇気をもらえて背中を押してくれること間違いない。ここに出てくるような人たちが日本にもいてくれたら、もっと業界は良くなるはずである。
河瀬直美がスタッフの腹を蹴ったという記事が今日出てたが…
ほんとうにどうなってんだ⁈
クソつまらない作品しか撮ってないくせに何を天狗になってるのか?
周りも煽てるから本人は勘違いしてしまうのでは?
講演料は100万円〜と自分のホームページに堂々と記載していたが…
一体何様なのだ?
100万〜と自ら値段を付けておいて、今年の4月の東京大学の入学式では、あんな頓珍漢なことを堂々と述べていたのか…
とりあえず、Wリーグの会長の任は辞任してもらいたい。というか誰かすぐ辞めさせて!
マーティン・スコセッシ
「映画は9割以上が、キャスティングで決まる」
日本の映画界もドラマ界もCM界も同じような人ばかりキャスティングして…本当につまらない。とにかく数字を持っていたり、旬な人、いま話題の人を使うことしかしない。マーケティング主義。
とにかく商売商売で、すべて数字でモノを見るから巷に同じものが溢れてしまう。そして旬なうちに手垢をつけまくり、一気に稼ぐだけ稼いで旬が終われば使い捨て。
怖い世界である。
そんな世界で権力を一度でも持ってしまえば誰も逆らえなくなるのも頷ける。
アル・パチーノ
「信頼し、助けてくれる人がこの仕事には必要だ」
さらに「励まし」という言葉が好きと言ってたような…
読み合わせが最悪でも、直感を信じてこの役に自分を推してくれる存在、励ましてくれる存在が周りにどれだけいるか?
そんな存在がひとりもいなかったら、恐らく続けていくことは困難だろう。
メンタルが持たない。
本作を見てると会ったこともないマリオン・ドハティに褒められているような気分になる。
アカデミー賞にはキャスティング賞という部門がない。言われてみれば確かにそうだ。言われるまで気づかなかった。
撮影監督、美術監督があるのに、キャスティング監督はない。あって然るべきなのに、監督協会がいつまでも反対しているのだとか…キャスティング・ディレクターのディレクターの部分に反対していると…監督は1人だと…
なんかその言い分は苦しいなぁ。
潔くない。
だから
Casting Directorではなく…
Casting Byなんだと。
日本監督協会も未だに何の声明も出さないでクソだせぇけど、アメリカの監督協会もだせぇな。