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キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性のsnatchのレビュー・感想・評価

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今もう幸せ幸せ幸せ〰︎🤩🤩🤩
「ようこそ映画音響の世界へ」の時と同じ興奮感激昂まります‼︎
キャスティングって本当に大事だと思います。70、80年代の名作映画って何であんなに一本一本個性があって、今観ても見応え十分なのか、その答えがここにある。

マリオンは興行収入重視のスターシステムとは真反対の、無名の役者の才能と脚本役柄の相性を見抜き、監督に推薦する方法を始めた先駆者。
まだ若い無名のデニーロ、レッドフォード、イーストウッドらの光るものを見つけ、また背が低く大きな鼻のダスティン・ホフマン、ゴツい顔のロバート・デュヴァル、垢抜けないジーン・ハックマンらの個性や演じた時の意外性を見抜く✨
マリオンも映画や役者が大好きなんだって凄く伝わってくる。
以下、印象に残った所を書いています。






大勢の俳優が若い自分の知らなかった部分を見つけて活かしてくれたと感謝していた。
そして、当時の質の高い脚本と実力ある監督の力が重なりアカデミー賞も獲得、結果的に映画は大ヒットし映画史に名を刻む。オーディションで選ぶのは緊張するという人見知りのあの監督も彼女をとても頼りにしていた😀

年老いたマリオンが、舞台の端役で出ていたアル・パチーノを見つけた時のゾクゾクは忘れられない!と言う言葉に、私がゴッドファーザーのマイケルを初めて観た時と一緒だ❣️と頷く🤩

でも、この興奮と同じくらいに悲しい…
錚々たる監督やデニーロ達が、アカデミー賞協会にキャスティングディレクター賞も作ってくれと何度も嘆願しているのに2019年まで実現されなかった。
マリオンは、現在活躍する後輩女性たちにも活躍の場を広げ育てたのに。
何年もかけてスタッフ字幕に載せる事は勝ち取ったが、アカデミー賞の舞台には受賞スタッフとして立てず、本当に悔しかっただろうな…
でも同時に、度胸のある頼り甲斐のあるあたたかなマリオン、貴方を忘れない…とこんなにも映画関係者に愛された人はいないのだろうと思えた🥺

時折挟むイタズラっぽい映像やアニメと、修行時代の色んな俳優の素顔も見られてそれも楽しい。あとマリオンのNYの事務所に出入りしていたクリストファー・ウォーケンの若者顔がなんかオカシイんだな😆
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