このレビューはネタバレを含みます
IQが200もある天才の一条文華が「見ると24時間で死に至る、貞子の呪い」に立ち向かうホラー作品。
面白かったがそれは「オカルト・コメディ作品」としての評価である。
貞子シリーズに正統派ホラーを期待していない自分としては好評価であり、諦めていないファンは低評価というところか。
本作を一言で表すならば、
連続ドラマ「一条文華の怪事件簿シリーズ」内で「一条文華が貞子という怪異に出会った回」だろう。
作中の霊能者やトンチキな登場人物がとても監督色が出ている、むしろコメディに振りすぎないよう抑えていた印象を覚えた。
「新たな貞子の呪いの拡散方法」や「初代リングをリスペクトしたオチ」も面白い。
コンテンツの溢れた昨今では呪いさえも娯楽の1つに落ち着いてしまうのは現代的であり、皮肉に満ちていて最高。