あでぃくしょんBBA

ショックウェーブのあでぃくしょんBBAのレビュー・感想・評価

ショックウェーブ(2020年製作の映画)
4.0
2022.03.22 配信で視聴

日本語字幕に多々不備があるものの、表情や映像でおおよその見当がつく。
なにより個人から提供された映像が、
この事故の規模・被害の大きさをまざまざと見せつける。

無事だった女性の一人が、笑顔で「私は神様に守られた」と言っていた。
彼女は事故当時、最初の爆発と火事をスマホで撮っていた。
インタビューされることでテンションがアゲアゲになったのか、
華やかにも見える笑顔とジェスチャーにイヤな印象を持ったが、
これもストッパーが外れたときの人間の“性”なのだろう。

日本国内でのこの種の大事故(商業地での爆発&野次馬の巻き込まれ死傷)は
破壊規模は違えど1970年4月に発生した天六ガス爆発事故が筆頭か。
もうニュースの内容がわかる年齢だったが、
一週間後には続報がほとんど無かった(あるいは扱いが小さくなった)ように記憶している。
大阪万博開幕中の惨事だったから、
政府と財界がマスコミ各社に空気を読ませたのかもしれない。

本作『ショックウェーブ』中の事故跡が大規模空爆の跡のようにも見えたので、
日本の戦前~戦時中、港湾や商業地近郊、農地のそばなどの火薬庫・肥料庫が
自然災害や空襲などで破壊・爆発したことがあったんじゃないかと調べてみたが、
ネットには出ていなかった(<防災情報新聞>にも見出しはあるが記事がない)。
代わりに、
花火工場の爆発や失火による大火は世界中どこででも起こっていることや、
戦後の名立機雷爆発事件や九州や北海道での炭鉱爆発事故等を知ることができた。
(1980年の静岡駅前地下街爆発事故の時は成人していたのに記憶になかった。TVがない環境で子育て真っ最中だったからかも 汗)


<追記>
深掘りしたら、日本最大の炭鉱爆発事故が
大正3年に起こっていたことがわかった。
「方城炭鉱」で検索するとウィキペディアに詳細が載っている。
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