ベル

MEN 同じ顔の男たちのベルのネタバレレビュー・内容・結末

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

前半と後半で気味の悪さが全く違う角度で来る映画No.1と言っても過言では無いかもしれない。

前半、主人公のハーパーが宿泊したカントリーハウスは内装も素敵だし勿論外観も素敵。彼女が散歩に出掛けた先の森は余りにも美しい自然豊か!って感じの所で、こんな森なら個人的に毎日散歩したくなるような場所。地面に咲いてた青い花( ブルーベルかな? )も可愛らしくて綺麗。
でも、遠くに聞こえる雷の音と、奇妙な音楽が流れて、美しい場所の筈なのに妙な気味の悪さというか、恐怖みたいなのを感じて背中がゾワゾワする感じ。

森の奥に現れたトンネルも、吸い込まれてしまいそうな程大きくて暗くて、そこでハーパーが声のこだまを楽しむ姿もまた何か不思議な怖さを感じた。
森の中で流れた音楽が最後まで度々流れて、あの音楽は精神的に何か無理…何かに落ちて戻れない様な気持ちになる(´・・`)

リンゴがボトボト落ちる木、最初の方の謎の全裸男、同じ顔の男達、この辺りは精神的にジワジワと来る不安、恐怖、気味の悪さを感じる所。

ただ、ラスト30分くらいのグロさはなかなかだったし、謎の全裸男が急に妊娠して人間を産み落とし、更にその人間がまた妊娠して次なる人間を産み落とし…最終的に産み落とされたのはハーパーと喧嘩して死んだ旦那なんだけど、その人間マトリョーシカ状態の映像が兎に角気持ち悪い。精神的云々とかじゃなくもう普通に気持ち悪い。そこまでする!?
神父も気持ち悪いし、結局後半に出て来て何だかんだと言う人達は全員無理ー!

「愛して欲しかった」っていう死人旦那の言葉に「そっか」って答えるハーパーの何だか吹っ切れた様な表情と口調が印象的。迎えに来てくれた友達妊娠してるし…

考察も読んで、あぁ、そういう感じなのかなぁって思いはしたけど何かモヤモヤする。個人的には前半の感じの精神的恐怖や気味の悪さの続く映画が良かったなぁ。

__飛び降りた、もしくは足を滑らせ落下した旦那は、きっとハーパーの事を見ていなかった筈。
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