"生きることにしたから…"
"幣原機関"が作り上げた最高傑作とも言える"リボルバー・リリー"と呼ばれたスパイ・小曾根百合は、57人もの暗殺に関わり、忽然とその姿を消した…
関東大震災から一年後、玉の井でカフェ"ランブル"を営む小曾根の前に現れた少年…突如、謎の一団に一家皆殺しとなった少年は、ある機密を携え、父から小曾根を訪ねろと言われ追手から逃れてきたのだ…その少年"細見慎太"が持つ機密を巡り、陸軍と海軍そして内務省が暗躍する陰謀に巻き込まれる事に…
…別に綾瀬はるかのファンでもなく、行定監督ファンでもなく…まーったく本作の鑑賞予定はありませんでした…でも、観た…なんで?
話がごちゃごちゃしていて、尺が長い割に本作の売りのハズのガンアクションは、やや少なめ…でも予想していたより面白い…
綾瀬はるかの当然の美しさとカッコ良さが、本作の魅力の大部分と言って良いかと…ターミネーターかいってくらいの不死身さですが…
一番印象深いのは、元海軍の弁護士・岩見を演じた長谷川博己…カチッとスーツを着こなすナイス・ガイな感じが好印象なのです。
贅沢なキャスト陣をそれこそ贅沢に使いまくりの華やかな一本となっております。
板尾創路の陸軍大佐役は、意外なキャストではありますが、上手いんだか下手なんだか分からないセリフ回しは寧ろ不気味さを盛り上げるのに一役かっているのでは?と…
ただし、佐藤二朗はやり過ぎ…やっぱこの人、私は苦手だということを再認識した次第で…佐藤二朗が出てくると急にコントに感じてしまう…ま、阿部サダヲもギリギリですが…
時代設定が大正期という事で、独特の雰囲気は好きです。
何だか、横山光輝とかの古い漫画を読んでいるかのような、古いスタイルの活劇っぽさが好きで、案外シリーズ化しそうな予感がします。