KnightsofOdessa

Resurrection(原題)のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

Resurrection(原題)(2022年製作の映画)
3.0
[] 60点

アンドリュー・シーマンズ初長編作品。レベッカ・ホールは『ナイト・ハウス』に続いてここでも暴力的な夫の影に悩まされることになる。NYの会社で成功しているマーガレットには、ある秘密があった。それは20年前、生物学者のデヴィッド・ムーアという男に支配されていたことだった。今では当時の自分と同じくらいの年齢の娘がいて、母子で平和な生活をしていたのだが、彼女の前にデヴィッドが突然現れ、再び彼女を支配しようとする。20年前にデヴィッドに"喰われた"という幼子ベンジャミンを人質に、言葉巧みにマーガレットを操っていくのだ。男による操作や抑圧や悪夢を不気味に映像化するという点で『MEN 同じ顔の男たち』に似ている部分も多いが、同作におけるロリー・キニアの枠を担うティム・ロスの圧倒的な悪の存在感とねちっこさ、及びレベッカ・ホールの抜群の不安定さによって映画に与えられる耐え難いグロテスクさは同作以上であり、配信で見ると確実に再生をストップしてしまうので映画館で観たほうが良いかもしれん。あーしんどかった。
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