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かがみの孤城のプライアのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

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主人公・こころは中1でいじめに遭い、不登校だった。
ある日、部屋の鏡が急に輝き、入ると海上の孤城にワープ。
そこに狼の面をかぶった少女「狼様」と、男女中学生6人がいた。

そこで狼様から説明がある。

城の中に鍵があり、最初にそれを見つけた者は願いを1つ叶えられる。
その時点で全員記憶が消えて、孤城の話は無かったことになる。
期限内に誰も叶えられないと、記憶はそのまま残る。

期限は1年間で、その間は9~17時の間はいつでも城に来られる。
17時までに出ないと狼に食われる。


こうしてみんな毎日のように会うようになり、仲良くなって行く。
少年リオン以外は全員が同じ中学で不登校であることも分かる。
でも現実世界では会えず、互いが在籍してないことになってた。

そして鍵は見つからないまま、期限を迎えようとしてた。
そんな折、現実世界に絶望した少女アキが17時を過ぎても孤城に残る。
こうして狼が現れ、アキは食われてしまう。

こころは鍵を見つけ出す。狼と7匹の子ヤギの童話にヒントがあった。
こうしてアキの違反が無かったことに、との願いが聞き入れられた。
そして7人はそれぞれの世界へと帰って行く。


お別れの前に分かったことは、全員中学生だが時代がズレてたこと。
アキとリオンだけ同い年で、他は7年ずつズレ、最大42歳差。
だから現実世界の中学には在籍してなかったのだった。

また狼様はリオンの死んだ姉だったことも判明。
リオンの最後の願いで、全員の記憶は残されることになった。

こころは転校し、初登校の日。転校生・リオンが来て一緒に登校。
また物語冒頭よりこころの良き理解者だったフリースクールの先生。
その正体はアキだったのだった。
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劇場で見て来たが、いい話やったなあ。何回も泣かされたわ。
おれはイジメられた経験はないが、ナイーブな性格なもので、
この苦悩する中学生達の気持ちは分かるし共感できる。

少年時代、人間関係に疲れたり疎外感を感じることはよくあった。
この孤城のような、特別なつながりの仲間を何度夢見たことか。

消えるはずの記憶が最後消えないってのも素敵で良かったな。
この仲間達はきっと一生の付き合いになるんじゃないのかな。


ただ、何でやねんって思うシーンも多々あったんやけどな。
いくら不登校でも、同じ中学って分かるまでに時間かかり過ぎ。
それに時代がズレてることが最後まで分からんのも変過ぎる。

上下で42歳も差があれば、いくら中学生同士でも話が合わんやろし。
現実世界では会えない、でもパラレルワールドではない・・・
狼様がそう言った時点から、じゃ時間軸のズレ?ってすぐ思うやろ。

まあ性格的にこういうツッコミはしとかな気が済まんだけで、
これはホンマにええ映画で、めっちゃ感動したんやけどねw
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