風来坊

テッド K ユナボマー 狂気の目覚めの風来坊のレビュー・感想・評価

1.5
1970年~90年代に全米を震撼させた連続爆弾魔、FBIのコードネームから"ユナボマー"と呼ばれたセオドア・ジョン・カジンスキーの知られざる素顔に迫る。アメリカ製実録犯罪サスペンス映画。

2023年6月10日に亡くなった事で、またユナボマーの名前が久しぶりにニュースを賑わせたのは記憶に新しいですね。
この映画はカジンスキーが残した膨大な文書を基に製作されたそうです。
なのでカジンスキー寄りというか贔屓な構成になっていて、彼の歪んだ主張と妄想をだらだらと見せつけられ…終始イライラしながら観ました…。

自分の主張だけが正しく変に学があるだけに厄介な歪んだ人間、拗らせぼっちの爆弾魔。この映画を観ても彼に対するイメージは変わりませんでした。
テクノロジーに頼らず自給自足って、親に援助を頼んでいる時点で矛盾をかんじないのですかね…。

環境破壊が許せなくて行動に至ったというけどこじつけにしか感じません。頭が良いのに上手く行かない人生と認めない人たちへの単なる鬱憤晴らし。
最近、絵画などにペンキを放ったりの環境テロリストと変わらん。
自分自身に向き合う事はせずに靴に細工したり悪知恵は働く…頭の良さを発揮する方向が違う…。
何も共感出来ないし、映画として何も面白くないです…。

「第9地区」で有名なシャルート・コプリーさんのカジンスキーの狂気を再現した熱演だけが光を放つ作品でした。
風来坊

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