とにかく大興奮できる一本でした。まずは映画開始早々の悪役描写がとても良く、「こいつはやばいやつだ」というのをしっかり観客に思わせる説得力があったと思います。中盤には悪役のヤバさだけではなく強さも見せるようなワンカットアクションシーンもあってとても惹き込まれたし、作品全体のスリルを高めるのにとても効果的に働いてる部分だったように感じました。そして何と言ってもマ・ドンソクが終始魅力的でした。登場シーンの背中から感じられる安心感や強さに加え、チャーミングさもしっかり兼ね備えているキャラクター性がまさにマブリーです。クライマックスの対決シーンでは悪役の圧倒的ヤバさとマ・ドンソクの圧倒的マブリー感が真っ向からぶつかっていく気持ちよさが半端ではない純度で感じられて、感謝の気持ちさえ覚えました。グロめの描写やエグめのカットなどもありますが、要所要所でしっかりユーモアもあって、大満足の一本です。
