マシーナリーとも子

劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛のマシーナリーとも子のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1〜3はあまりピンと来てなかったが4はすごい!
エネルギー供給から起きる信仰や武力を手に入れたての地球人、金星圏での海への憧れやムタチオンの怖さなどがテレビ版以上に噛み合っていて単純にSFとしてめちゃめちゃおもしろい。
対象物が少なく空気がない宇宙空間での遠近感の掴みづらさ、地理、宇宙建造物の大きなの感じ方なども丁寧で、ビーナス・グロゥブやクレセントシップ、カシーバ・ミコシといった巨大建造物の壮大さがこれまで以上に感じとれる作劇になっててすごいなーと思った。
海のとことかさー 正直テレビの頃は言うてプールやろ? くらいにしか思えてなかったんだけど改めて大きさを散々実感されられたあとで見さられるとすごいし、そこに発生する敬意であったりとか、キアの死についてすらも印象が変わってしまうなと感じた。まあそれでもロケットから出てくるキア隊長は相変わらず面白かったけど。

G-セルフvsマックナイフの戦闘シーンはここに来て全ガンダム1更新じゃん……というくらい凄まじく、カシーバ・ミコシというフィールドを活かした殺陣、すべてを出しきる戦術、さらにG -セルフとマックナイフがベルリとマスクという搭乗者の延長、人類の拡張としてのモビルスーツとして完全に機能していて、単に「作画がすごい」「コンテがすごい」と言うだけでなく演出としても作劇としてもすごすぎて圧倒された。マックナイフのやたら人間臭い顔がこんなに生きるとは思わなかったな……。正直いままでエルフ・ブルックのほうが好きだったからマックナイフにいい印象なかったんだけど化けたな〜。
顔面を蹴り壊して……つまり疑似的にマスクを壊して初めてベルリがルインと呼ぶんですよ すげーよ
マニィの動きもものすごく整理されて理解しやすくなったし完璧だった。うーむ。
「元気のG」というフレーズすらムタチオンと対応してるようにすら思えてきてこれはもう見てて圧倒されて視聴者側が勝手に身を乗り出してしまうくらいのアレだったと言うことですね本当にすごい

唯一クソなのは見終わったあとプラモが買えないことです