タイトルの情報量すき
開幕から糞シュールな飛行を見せてくれる猿、こと石猿。大変な暴れん坊で天界に混乱を齎したことで、結果的に地上の民が魔物に脅かされることに。その責任の下、100年もの封印の末に地上を救うべく派遣…というか転生。
20数年後の地上。花小天くんなる小市民が師匠(ペテン)への弟子入りのための妖怪探しで見つけたのはかつての石猿の付き人、仙女の阿措(アソ)さん。彼女により案の定この小天くんが石猿の生まれ変わりと確定されるも、力が足りないとかでせっかくの装備も前世も威力を発揮しない。魔王に抵抗すべく取り戻すぞ力を…みたいな。
よく題材となる西遊記…というか孫悟空ものの中華ファンタジーアクション。ついぞ、劇中に”孫悟空”なる単語は登場せず”石猿”で最後まで通される。”石猿”くんも一応”孫悟空”の前身とかいう話なので、物語的には”孫悟空”になるまでの”石猿”の話って立場なのかな…八戒やら悟浄やらは全くいませんので西遊記では無いと思う。
映画の内容はこれがまぁ…面白いです。語弊です。
いえ、この時代(2022年製)にこんな全てがハイレベルな低レベルを見せられると思っておらず…
終わり過ぎてるワイヤーアクション…終わり過ぎてるCGエフェクト…音…繋がり…声…脚本…役者…キャラ…終わりのブロッコリー。凝縮された終わり。
その点”石猿”ってスゲーよな。最後(オチ)まで絶句たっぷりだもん。
個人的に気に入ったのは、フットワーク軽い魔王、瀕死の最後の抵抗でメインキャラ2人キルする人です。