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ザリガニの鳴くところのののネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

湿地帯で青年の変死体が発見される。そこで育った主人公カイアが容疑者として拘束され、裁判にかけられた。彼女が湿地でひとりで生き延びた過去を描きながら事件の真相へと迫る、ロマンス・ミステリー作品。

女性やマイノリティが自分らしく生きる姿の苦労や喜びを描いた映画だった。
それを自然豊かな湿地を舞台に描くので画が美しい。

オチが少し納得いかなかったのだが、主人公にとっての宗教が『湿地』だったからだと気付いて合点がいった。
雑貨店の夫婦はキリスト教の教えのもと、主人公に手を差し伸べてくれた。
だが主人公は聖書の1ページ目を開きはするが、それ以外のページを読んでいるシーンが描かれない。
つまり彼女は聖書に学ばなかった。
だからあの行動に伴う「罰」は人間社会のルールであって、湿地で生きる彼女には適用されなかったのだろう。
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