ツクヨミ

2046 4Kレストア版のツクヨミのレビュー・感想・評価

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)
1.5
映像センス的には控えめ?大人な恋を描いたウォン・カーウァイ的SFの描き方。
作家のチャンはアパート兼ホテルに宿泊中。そんな折に彼は魅惑的な美女バイ・リンに魅せられ…
ウォン・カーウァイ監督作品。特集"WKW 4K ウォン・カーウァイ監督特集"にて鑑賞、ウォン・カーウァイ監督作品の中でも新しめな本作は、映像的に魅力は薄いような気がして困惑し落ち着いた印象を受けた。
まず今作は60年代香港を舞台に作家であるチャンの恋愛変貌録を見ていく話になっており、そこにチャンが書いている"2046"という小説のシーンが時折挿入される編集が施されている。しかし"天使の涙"で感じたようなヤバい映像センスはほぼ無いと言って等しく、ウォン・カーウァイ的に映像はかなり控えめかと。だがしっかり大人な恋愛の凄みが重厚な雰囲気を形成しており、その内容に合わせた映像の質感かと言われればそうかも。
しかし内容的にはやはり、恋愛が主すぎて個人的にはあまりのれなかったのは確か。"2046"のSFシークエンスがもう少し奇抜だったらなと思ったりもしたがまあそれはそれ。
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