にっきい

2046 4Kレストア版のにっきいのレビュー・感想・評価

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)
2.0
キムタクは日本語、フェイ・ウォンは中国語なのに通じる会話。

前に京都シネマに行った時、ウォン・カーウェイの特集上映が有ると知ったので、1本くらい観とこうと思って選んだ作品。

2046号室から2047号室への話し。
カーウァイ監督初体験なのでどんな作風かも全然知らなくて、特集の予告見てもさっぱり興味わかなかったんですが、今作だけはSF要素が有るって事で観ることにしました。
実際には主人公が近未来SF『2046』と、それに続く『2047』を書く小説家ってだけなんですが。
更に舞台は近未来だけど内容は自分の事を書いてる私小説。
SF的なのはアンドロイドが出てくるぐらいで普通の恋愛小説だし。
これ観てて内容は全然違うけどクローネンバーグの『裸のランチ』思い出しました。
どちらも小説家が主人公で、現実と妄想の境が曖昧になっていく話し。
しかも『裸のランチ』でのセリフ「小説家は危険な職業」ってのを地で行ってるような今作の主人公。
と言っても『裸のランチ』のように人を殺したりするのではなく、誰に対しても真剣に付き合わず「所詮は時間の貸し借りだ」と言う態度。
詐欺まがいの誕生パーティー(旧暦と新暦の2回やるとか)を開きご祝儀を集め、月初は豪勢に遊ぶけど月末になったら金が無いとか自堕落な生活。
こんな主人公が出会う何人かの女性との男女の駆け引きが描かれてるだけ。
美人は好きになって最終的には抱くけど、束縛されるのが嫌でやりたくなったらやるだけの関係。
抱けるまでは恋してるようにマメに口説くのに、手に入れたら深入りされたくない、って何ちゅうクズ男。
まあ本当の恋を手に入れるチャンスが有ったのに、カッコつけて素直になれずスルーしちゃうんだけど。
それをSF仕立てにして書いた小説が『2046』と、それに続く『2047』って事です。
恋愛としてはめちゃめちゃオシャレな会話や行動してましたが、ボクには全く面白さが分からない退屈な2時間でした。

これ観る前にコロナワクチンの3回目の接種に行ったんです。
1回目2回目は個別接種だったのでファイザーだったんですが、今回は集団接種でモデルナかノババックス(武田)かのどちらかを選べたんです。
で、ボクは天邪鬼なので他の人があまり接種してないノババックスの方を選びましたw
腕が少し痛いくらいで副反応もほぼ出ませんでした。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年9月12日
鑑賞回:20:15〜22:30
劇場名:京都シネマ
座席情報:シアター① J-10
上映方式:2D 字幕
レーティング:R15+
上映時間:129分
備考:4K版、会員料金
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