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マルクスは待ってくれる
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目次

マルクスは待ってくれるの作品紹介

マルクスは待ってくれるのあらすじ

第74回カンヌ国際映画祭で名誉賞を受賞した巨匠マルコ・ベロッキオのドキュメンタリー。ベロッキオ家の人々や関係者の証言、ニュース映像などを重ねながら、若くして脚光を浴びたマルコとは異なった道を進んだ双子の弟カミッロが29歳の若さで自殺した真相に迫る。また、同時にその死が監督自身の人生やフィルモグラフィーにどのような影響を与えてきたのかも明かされていく。

マルクスは待ってくれるの監督

マルクスは待ってくれるの出演者

原題
Marx può aspettare/Marx Can Wait
製作年
2021年
製作国
イタリア
上映時間
90分
ジャンル
ドキュメンタリー

『マルクスは待ってくれる』に投稿された感想・評価

sashaice

sashaiceの感想・評価

2.8
イタリア映画祭③🇮🇹
「私の血に流れる血」や「シチリアーノ」などで知られるイタリア映画の巨匠マルコべロッキオ監督が1968年に双子の兄弟であるカミーロ・ベロッキオが自殺した悲劇的な経験を描いたドキュメンタリー。ごめんなさい、、べロッキオの作品は好きですがこの作品はちょっと合いませんでした。悲しみを引き込む描きかたはさすがでしたが、5回くらい意識失いました。。
[ベロッキオ、双子の弟に向き合う] 70点

マルコ・ベロッキオが自身の家族を撮ったドキュメンタリー。彼が29歳のときに亡くした双子の弟カミッロについて、生き残った家族たちが思い返すという内容。才能に溢れる兄ピエルジョルジョと優秀すぎる双子の兄マルコに対して、平凡なカミッロは人生を迷い続けたことが明かされる。兄妹はてんでバラバラの方向を向いてそれぞれが独立して生きていたと語られる通り、ベロッキオ家のメンバーの記憶はだいぶざっくりしていて、カミッロの当時の恋人の妹という距離感の女性が推測ではない生身のカミッロを一番覚えているという奇妙な捻れ具合が妙にリアル。兄弟に最も多くの影響を与えたのは、理由は明かされないものの狂ってしまった長男パオロらしく、いつも大声で独り言を話していたという彼と同室で寝起きしていたカミッロには直撃で影響を与えていたなどと家族を分析しているが、年月が経っているからか…というより当時からそういう感じだったんだろうけど、どこか他人事というように分析していくのが悲しい。特にマルコ本人はカミッロからの手紙も全く覚えてないし、カミッロについても彼の恋人アンジェラに何も聞かないまま彼女は亡くなってしまったし、そりゃ息子ピエルジョルジョと娘エレナもあんな激渋な顔しちゃうよねというくらいにカミッロと距離がある。『目と口』はそういった罪悪感のまんま裏返しなんだろうし、他の作品でも多くその罪悪感が滲み出ているように感じる(これについて神父に"スクリーンが懺悔室の格子のようだ"と言われている)。あと、ベロッキオ作品に特に多い父親との関係の拗れと狂人や精神病との距離感というのも、全て家族に起因しているようだ。中学時代に死んだという父親の強権的な態度(これがある意味でカミッロの死期を早めたようなものだ)、幼少期の兄妹の意識を常に圧迫していた長兄パオロの狂気が計り知れない影響をマルコに与えたということがよく分かる。
イタリア映画祭2022

ベロッキオの『ポケットの中の握り拳』はオールタイムベストの上位に入るくらいに好きな作品だけど、あの異様な世界はある意味ベロッキオの若き日における実際の環境だったんか、とこれを観て初めて分かってしまった。本作で引用されている作品で日本未公開のものがいくつか。願わくば未公開作品を中心としたレトロスペクティヴが実現されんことを…。『中国は近い』とか観たいぞ。ベルトルッチ死して4年、「かなり歳は取ったけどまだ耄碌しちゃいない!」と意気揚々と語るベロッキオにはまだまだ頑張ってほしい。最後の一族みんなが動かずカメラを向いているショットはゴダールの『ウィークエンド』を思い出してしまった。カッコいいわ。

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