Mrsフロイ

ウクライナ・オン・ファイヤーのMrsフロイのレビュー・感想・評価

3.8
オリバー・ストーンの制作総指揮、インタビュワー出演のドキュメンタリー映画。
劇場未公開で一時はYouTubeからも削除されていたが、現在は注意書き付きで閲覧出来る。

現在のロシアのウクライナ侵攻に至る2013年からの状況を、プーチン大統領、ヤヌコーヴィチ元ウクライナ大統領へのインタビューで構成。
西側諸国からはロシアのプロパガンダ映画との批判が有るも、現在の複雑なウクライナ情勢を理解する一助になるとの見方も有る。

日本でぼんやりニュースを観ているといきなり狂ったロシアが、と言うよりもプーチン大統領が唐突に、善良なウクライナ国民を戦火に巻き込んだとの文脈にしか読め無いのは私だけか…

本作では、毎日テレビで観るロシア軍の攻撃に泣き叫ぶウクライナの市井の人々では無く、ウクライナ軍の攻撃に逃げ惑う東部のロシア系住民が映し出される。
そしてそれは8年もの長きに渡って繰り返される。
ウクライナ軍がウクライナの住民を攻撃している。更にそのウクライナ軍に米国が経済的援助をしていると示唆されている。

当然賛否が分かれる作品となる事は間違いない。
真偽のほどはご自身の眼で確かめて頂きたい。


※以下は私見
私がこの作品を観たのはYouTubeではなくBIT CHUTEという見慣れないプラットフォーム。ここにYouTubeでは観られない様な様々な動画投稿が有る。
中でも本作の関連動画として、NHKのBS放送の国際ニュース番組のまとめが大変ショックだった。2013年から2017年までのウクライナ情勢についての放送のダイジェスト版だ。ここで映画で描かれているウクライナ国内の騒乱状況を、刻刻と伝えている。日本の茶の間にNHKのテレビがニュースとして放送していたのだ。

この中でロシアは国連安保理にウクライナ情勢の深刻化を訴え、審議をしている。

このNHKのBS放送は亡父とよく観ていた、が、ウクライナのお家事情に何の関心も湧かなかったと言うのが正直なところか…
なんとも言えない、情けなさすぎて!
Mrsフロイ

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