タイ王国のチエンラーイ県にあるタムルアン洞窟(この洞窟がある山は、女性が横たわった姿に似ており、「男性に強い恨みを持って亡くなった女性の体内」と云われている洞窟は地元の人達には恐れられている)において、2018年6月23日に地元のサッカーチームの少年ら12名と、コーチの計13名が洞窟の中で探検ごっこをしていると、大雨により洞窟内に大量の水が入り込み、大半が水没したため、脱出できない状況に追い込まれた遭難事故を映画化。
Ron Howard監督
William Nicholson脚本
チェンライって確か中学の修学旅行で行くとこだったような…私が小学生で、兄が中学生の頃、タイ王国のバンコクに住み、日本人学校に通っていたのだが…
確か兄が修学旅行でチェンライに行って気がする。30年も前のことだから、ここの洞窟には行ってないだろうけど…
いまはこの遭難事件によって、この洞窟周辺は観光地化してるらしい…
チェンライ、チェンライと耳に馴染んでいるが、正式にはチエンラーイなのか?
はたまたチェンライとチエンラーイは別なのか?今度、兄に聞いておこう。
というわけで、タイには2年ほど住んでいたので第二の故郷的に愛着がある。
もちろんこのニュースは、覚えているのだが、まさかこんな事実があったなんて…
表に出てくる情報なんてホント些細な一部分なんだなぁと改めて情報統制の恐ろしさを感じる。
この遭難事件に関しては、良い嘘というか、ついていい嘘、相手のことを慮る上での隠し事だから、じわ〜んと沁みてくるのだが…
いまや日本は統一教会問題で…
これは表に出てこない情報が銀山のように眠っていると思われる。
いや…この話は長くなるからやめよう。
洞窟潜水のスペシャリストであり、最強の助っ人外国人であるリチャード・スタントンを演じたViggo Mortensenが兎に角カッコいい。殆ど話さない無口な男なのだが…なんだろうなぁこの存在感は…
ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンのような頼り甲斐のあるカッコいい男。
自分のチカラが誰かの為になるのなら…喜んで手を貸したい、役に立ちたい!と危険を省みないヒーローのような寡黙な男は、誰もが憧れるところだろう。
しかもアメコミや少年ジャンプ的なヒーローではなく、現実にいる普通の男だからまたグッときてしまう。
Netflix版もこれから配信するようだし、タイ版もあるし、ドキュメンタリー版もあるから、いったいどれだけこの事件が好きなのよ…全員救出したという奇跡的なエンディングもそうだし、バイタルなしで麻酔で眠らせて荷物のように運ぶという前代未聞のやり方を成功させたということも、確かに机の上で脚本を書いてる人らには思いつかないことだろうから、みんな我れ先にと映像化するのも分かる気はするが…
でも先に作られたら、ふつうはゴーしないで遠慮するんじゃない?
新たな視点で描くなら別だけど、ほぼ描くことに差は出ないでしょうに…
あとはテンポのこともあるし、見映えも変わり映えもないから、仕方ないのかもしれないけど、洞窟潜水のシーンが短いような気がする。
多くの時間をかけて長い長い洞窟を潜水して…ようやく辿り着くのに、テロップと洞窟の地図で簡単に説明して、ビュンと飛ばしてしまうので、その道中がどれだけ孤独で、どれだけ大変かということを、見ている側が、ともすると意識から外れてしまう。
もう長ぇよ!いつまで潜ってんだよ!と嫌になるほど潜ってるシーンを続けた方が良かったかな?いや…さすがにそれを何往復もするわけだから、やっぱり省かなくてはいけないのか…。