ソリッドシチュエーションスリラー。
キューブで構成され、トラップが張り巡らされた謎の迷宮に、突如放り込まれた人間の脱出劇を描く作品。
冒頭で一人の男が、キューブを移動し、サイコロカットされて殺されるインパクトがあり、良かった。すぐに、ここはまともじゃない場所だと、視聴者にインパクトを与えることができた。
作品としては、世界観の説明があまりないのだが、その言葉足らずであることが良かった。上映時間は90分と短いので、なぜキューブに閉じ込められたのか?やキューブを作ったものは何者か?などを追及していくと、ハラハラドキドキの緊張感はなかったはずだ。
登場人物は、警察官・開業医・女子学生・脱獄囚・会社員・青年とバラエティーに富んでいた。意外な人物が謎を解き進めていくのは驚きがあった。劇中で、種明かしをしていたが、なぜそこまで秀才かは分からなかったが、そこは突っ込むところではない。
センサーやトラップや数学や順列などのギミックがあり、最後まで飽きることなく観ることができました。
古い作品ではありますが、面白い作品は今観ても面白いものですね。