グッドスピード

トリとロキタのグッドスピードのレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
4.0
"底辺のリアル"

中学生〜高校生くらいの年齢のロキタと、小学生のトリ。2人は貧困で苦しい生活ながらも力を合わせて生きているのだが…。幼い2人を待ち受ける残酷な現実。

今作はとても静かなんだけど常に緊張感が漂うハラハラした作風だ。
みんなギリギリの所で生活をしていて大人は全く助けてくれないし、みんな騙す騙されるの世界に生きているように見える。普通に良い人でも、その人平気?って思って観てしまう。コレが日常なのは辛い。
境遇や状況が違ってもトリとロキタのような子供は日本にもいて、自分が知っている中では小6でデリヘルやってる子もいた。
貧困に喘ぐ人が沢山いる中で、自分は恵まれていることに感謝しないといけないなと思える映画だった。
だけど最後の逃亡劇で使ったソリが楽しそうだと思ってしまった自分はつくづくダメなやつだ。

#ちぃさんありがとう!