サトシ

バッドマン 史上最低のスーパーヒーローのサトシのレビュー・感想・評価

3.9
フィリップ・ラショーが監督、脚本、製作、主演全てに関わるフランスのコメディ映画。

舞台はフランス、パリ郊外。
セドリックは警察署長を務める父の反対を押し切って俳優になったものの、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。そんなある日、セドリックはスーパーヒーロー映画『バッドマン』の主役バッドマン役に抜擢される。
セドリックはこのチャンスを逃してはならないと、厳しいトレーニングを重ねて役作りに打ち込み、撮影初日に妹から父が倒れたとの知らせが届く。慌てたセドリックは、映画の衣装のバッドスーツを着たままバッドモービルに乗って病院へ急行するが、その途中で事故に遭い、意識を失ってしまう。
やがて目を覚ましたセドリックは、自分の名前も過去の記憶も失っていた。そして、自分はスーパーヒーローだと思い込んだセドリックは、様々な大騒動を巻き起こしていく・・・。

【キャスト】
セドリック・ドゥジモン/バッドマン:フィリップ・ラショー
セブ:ジュリアン・アルッティ
アダム:タレク・ブダリ
エレオノール:エロディ・フォンタン
ロール:アリス・デュフール
ミシェル・ドゥジモン:ジャン=ユーグ・アングラード
スキゾー:アムール・ワケド
ブリジット:ヴァレリア・カヴァッリ
アラン・ベルモン/ピエロ:ジョージ・コラフェイス

最初から最後まで、下ネタ、パロディ、オマージュが満載の作品で、誰もが間抜けで油断して鑑賞して、ついつい爆笑してしまいました。
バットマンは勿論ですが、スパイダーマン、アベンジャーズ、X-メンと次から次へと思い当たるシーンが出てきます。
フィリップ・ラショーが、オーディションに合格して、それまでの雰囲気がガラッと変わる程、鍛えている事に感心しました。作品に対する並々ならぬ決意と拘りが伝わってきました。
お気に入りなのが、最初にバッドマンに決まった俳優が喜び過ぎて、オープンカーで看板に激突するシーン、バッドモービルから発射された弾の全く勢いなくNGになったシーン、逆さでキスをしようとしてズボンが破れて股間丸出しになったシーン、トム・クルーズの撮影現場に間違って実弾の拳銃が紛れるシーン、高い所から落とされたと思いきやマットの模様だったシーンなどなど、挙げればキリが無いですね。
最近、思いっ切り笑ってないなと思った時に鑑賞するのが、オススメです。
サトシ

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