女性だから描ける世界線で物語を作るのは素敵だけど、ちょっととっ散らかってる感もあったのかな。言いたい事は伝わるからこそ映画を作る事の難しさを凄く感じた。だってもっとはっきりこの人はこうで、あの人はこうです!ってした方が分かり易さはあるけど、それはきっと彼女の映画では無くなっちゃう。でもその曖昧さが甘さにも思えて、私にはその甘さがキャラクターなのか作り手なのか分からない。
桜のシーンとか、撮り方もうちょっと違ったら絶対もっと綺麗に撮れてただろうけど、あの実際に下から桜を観てる人達しか享受出来てない美しさを、観客の私達には絶対届かない距離感が良いって事なのかな。