磨

愚か者のブルースの磨のレビュー・感想・評価

愚か者のブルース(2022年製作の映画)
3.5
ピンサロ嬢のヒモに落ちぶれてしまった映画監督の生き様ー。『浮気なストリッパー』『彼女は夢で踊る』に続き、横山雄二監督がストリップ劇場を題材に描いたヒューマン・ドラマ。

冒頭から昭和の作品と見間違うくらいのいい意味での古臭さ。モノクロだからと思いきや、あるシーンから《総天然色》に変わるも、街並みや登場人物たちのあまりのレトロ感に“あの頃の昭和”を懐古する(知らんくせに笑)
そのモノクロの使い方はありきたりではあるけど効果的だと思うし、海外で評価されてる理由もわかる気がする。

大根とかタマコとか茄子という名前がジワジワくる(笑)


『彼女は夢で踊る』であれだけ描かれた広島第一劇場のリアルな取り壊しの様子は哀しすぎた。
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