くぅー

愚か者のブルースのくぅーのレビュー・感想・評価

愚か者のブルース(2022年製作の映画)
3.6
“俺とお前のエンディングって、俺の台本じゃこんなんじゃなかったよな。”

»30年前に伝説の映画を撮ったものの今は落ちぶれている映画監督に、ヒモのような彼を健気に支える訳ありのピンサロ嬢…広島のストリップ劇場を舞台に2人と周りの人間模様を描く。

はい、『浮気なストリッパー』に『彼女は夢で踊る』に続く、広島発のストリップ劇場3部作の最終章らしく、頷けましたね…これまた夢って言葉が散りばめられていて。

ただし、最終章でブルースなので、ほろ苦さくもあり…監督が新作を撮れなかった理由も何とも。

にしても、演出に昭和感が充満してるので、好き嫌いは別れるかもしれないが…この儚さは嫌いではないので。

なお、俳優陣では、加藤雅也…持ち味全開のならではの演技を披露。
ヒロインには熊切あさ美…いい感じです。
さらには、横山雄二がいい仕事をし、 佐々木心音に小原春香に矢沢ようこらもナイスなアシストで、 仁科貴にノッチらも良き…にしても、筒井真理子はお見事でした。
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