孤独の映画好き

ダイアリー・オブ・ザ・デッドの孤独の映画好きのレビュー・感想・評価

3.0
ゾンビ×pov
ジョージ・A・ロメロ監督作品!

ロメロ映画初体験。
ロメロ監督作品の中ではあんまりって聞いてたけど…うーん普通かな。
確かに面白いとは言えないけどつまらなくもない…みたいな感じだった。

ゾンビ映画あるあるな人々のパニックや団結、宗教なども少し描かれていた。
けどメインは情報社会!
情報社会についてはガッツリ、しっかり描かれてる!
確かに今ゾンビが出てきても同じ状況になるだろうな〜と納得しちゃう。
政府、メディア操作、視聴者、ネットの情報…とまさに現代にピッタリなメッセージが詰まってた。
コロナ禍の現在と共通する部分も。
ネットを通じた主観のぶつかりあいも薄っすら出てきたし。
そういう意味では面白かった!

個人的にpov系好きだから、pov設定にはあんまり合わない演出に少し勿体無さを感じた。
モキュメンタリー風な仕上がりなのにフィクション的な演出がある…。
演出単体で見てけば好きなシーンは沢山ある。
特に難聴の人の自己紹介シーンとか教授の渋さは堪らなかった!!
だけど観ているうちにモキュメンタリーやファウンド・フッテージ的なpov映画とは違って、"カメラを回してる"って設定を通してメッセージを伝えたかったのかな、と思うようになった。
それからは勿体無さは感じなかった。