『レジェンド＆バタフライ』（2023）
監督：大友啓史
★★
大作であることは間違いない。
お金もかかっているし、木村拓哉と綾瀬はるかの熱を帯びた演技も悪くはなかった。
でも、作品としては個人的に全くはまらなかった。
織田信長と濃姫の関係にフォーカスを当てすぎた結果、どうしてもダイジェスト感が否めず、
合戦シーンなど戦国時代を舞台にするのであれば不可欠だと思われる要素が手薄になりすぎている。
秀吉や家康も登場するにはするけどチョイ役に過ぎないし、明智光秀の描き方も微妙。
信長と濃姫の映画だからと言われればそうなのかもしれないけれど、それならそれでもっと濃密に２人の関係を描いてほしい。
全てにおいて中途半端。
信長＝伝説、濃姫＝帰蝶でレジェンド＆バタフライというタイトルも好みではない。
