Ryoma

金の国 水の国のRyomaのレビュー・感想・評価

金の国 水の国(2023年製作の映画)
4.3
“だれかを想う“とか“真の優しさ“が体現された作品だと感じたし、そういう美点を持ち合わせうる人という存在に生まれたことに感謝したくなるそう思わせてくれた素敵な作品だった。また、作品が帯びる雰囲気や『鎌倉殿の十三人』『ヴァイオレット•エヴァーガーデン』等を手掛けたEvan Callさんが担当された音楽がとにかく優しくて穏やかで本当に多くの人の溢れるばかりの優しさや思いやりに触れることができたし、随所に“大切な人を想う“ことを象徴した様々な登場人物の名言が散らばめられていてかなりうるっきた。
本作の題材として引き合いに出されている水などの資源や富を求める国家間の争いは現実でも自分が知る由もないほど多くの地域や国で起きていることは推し量れて(例えばロシア🇷🇺•ウクライナ🇺🇦)そういう戦争を始まる側の兵士も本音は戦争なんかやりたくないし誰かを傷つけたくないんだなと感じたし多くの人が傷つけ合わずただ生死の危険を考えずに暮らしたいだけなんだと思っているんだなと痛切に感じた。
また、戦争は許し難いけれど争いや諍いを起こそうとする国の指導者の中には、国民など大切な人を守るためであったり生きるためにそうせざるを得なかった人もいるのかもしれないなとも感じたし、そういう人たち含め困窮した人みんなが幸せに暮らせるように互いが互いに耳を傾けそれぞれの意思を尊重し合うこと、綺麗事かもしれないけれどそう思った。そう思わせてくれるほどの強いメッセージを本作に感じた。
エンディング、シンガーソングライター琴音さんのこれまた寄り添ってくれるような優しい高音の歌声に心が洗われた。
自分の子供はいないけれどもし自分の子供が産まれたら一緒に鑑賞したいほど優しさで溢れた“だれかを思いやる心“のお手本の映画だなと感じた。
アニメを劇場で観るのはおそらく天気の子以来だったけれど、音楽🎶やストーリー含め日本のアニメの素晴らしさを改めて感じた🙆‍♂️
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