猫目

バーバリアンの猫目のレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
3.6
観たかった「バーバリアン」。ビル・スカルスガルドが出るホラーってことしか情報入れずに観たよ。野蛮人とは暗喩なのか?直喩なのかー?本当の野蛮人とは?
伏線を丁寧に引いて惹きつけておいて、ぐいっと逸らすというお上手な手法でした。
ちゃんと回収もされています。
三章構成





【ネタバレあり】

監督さん「クライモリ」とか「サランドラ(ヒルズハブアイズ)」がお好きなのかな。野蛮人さんのお姿似てます。こちらはマッパだけど。そこに女性の権利を組み合わせて現代にバージョンアップしたようなお話でした。
デトロイトにやって来た主人公のテスが女性の地位に対して被害妄想が強い発言があったりでかなり気まずいシチュエーションの第一章。こういう感じで進むのかと思いきや急展開ありで場面は第二章へ。ビーチ沿いでポルシェを運転するAJ。このAJが男性優位社会の権化のようなキャラで私の中では「◯って良し!」代表格でしたよ。男女の性的合意の解釈の違いを滔々と述べていて、自分可愛さの為なら何でもする最後の最後まで嫌な奴でした。デトロイトに帰省したところをテスも巻き込まれた事件に遭遇。また場面が変わって第三章。40年前に舞台は戻る。ここでやっとバーバリアンとは?の様子が描かれるが、明らかに女性には辛い内容。子供への愛だけが強い厄介な性質なのは分かったけれど、この辺もう少し理由付けか欲しかった。櫓から飛び降りたのは無償の愛??いや、ただの自己チュー。
あと警察が妙に不親切だったのも、デトロイトは今そういう街になってしまったことを表していたかな。
猫目

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