pluvia

リデンプション アメリカのタブーに挑んだ男たちのpluviaのレビュー・感想・評価

3.6
映画は現実を牽引する?

アメリカの政治、教育と宗教、宗教判決に関心がある方は、よろしければ。

Wikipediaによると、アメリカでは2016年2月に公開されている映画です。
制作はsweet unknown studiosという、インディペンデント系の会社らしいです。

2016年の映画が現実に。

(2022年6月28日の共同通信によると)
米連邦最高裁は27日、西部ワシントン州で公立高校のアメリカンフットボール部の試合後に部員の生徒らとキリスト教の祈りをささげたコーチについて、学校側が停職処分としたのは信教の自由の侵害に当たるとの判断を示した。
学校側は宗教行為の強要だとしてやめるよう要求。コーチは従わず学校側の停職処分は違憲だとして提訴していた。


それまでは1962年の連邦最高裁の判決、公立学校での公の祈りを憲法修正第1条に違反するという理由で禁止した判例により、公ではない自主的な祈りは認められてはいながらも、年々制限されるようになっていました。

しかし、2016年11月の大統領選の結果、米連邦最高裁判事の保守化。2022年のプロチョイスvsプロライフで注目を浴びた、リベラルと宗教保守の…(以下省略)。

タイトル原題はprayer never fails (祈りは決して失敗しない)。


と、まぁそういうことです。

全体の映像もですが、堂々と法廷に入ってくる場面でかかる音楽が、いかにも共和党らしいと思う全体でした。
必要な層に届くように作られているような、映画外への作用、社会との文脈を分析したりの見方がよさそうと思います。
祈りが決して失敗していないのがすごい。
pluvia

pluvia