坂元裕二体調悪かったんでしょうか……?
あまりにも癖が無さすぎて、いつもの坂元裕二脚本の魅力が皆無でした。
坂元裕二らしさのない豪華客船ミステリーなんて、言ってしまえばただの劣化版アガサ・クリスティなんですよ
「クレイジークルーズ」ってタイトルですがそこまでクレイジーさもなかったです。
雰囲気はすきです。「マスカレードホテル」とか「オリエント急行殺人事件」とかが好きな方は割と楽しめると思います。
にしたってこの映画はそれらの作品の劣化版止まりです……
わたしはどちらの作品も好きなのですが、普通にオリエント急行殺人事件とかのが全然面白いのでわざわざこの作品を観なくてもいいな…というかんじです。
ミステリーとしても人間ドラマとしてもありきたりで、全ての設定が何処かで見た事のある二番煎じでした。坂元裕二脚本の良さである会話劇の癖も殆どありません。
群像劇にしてはどのキャラクターもいまいち掘り下げられていないし三谷幸喜や古沢良太脚本にした方が面白くなりそうな映画だなって思ってしまいました。
坂元裕二脚本の間延びした雰囲気だけが残ってます。この映画ではそれもただの間延びになってます。
確かに期待しすぎた節はあるんですけど。
最後にもうひと押しあるかなと思ってたら特に何も無く終わってしまいました。
あとなんか色々ツッコミどころも多かったです。普通の人間ドラマなら気にならなかったかもしれませんがミステリーなので余計に細かい描写の粗が気になってしまいます。
これまでの坂元裕二脚本すきなので、次作を楽しみにしています