ヒューマン医療系。
Dr.コトーの映画版。
テレビドラマシリーズを観てなくても、楽しめるけど、やはり観てからの方がこの映画の良さがよく分かると思う。
『北の国から』の様に、出来ればこのシリーズは毎年1回か2回、スペシャル版をテレビでして欲しかった。
それくらいコンテンツとしては秀逸。
大自然の美しさや、島の人の温かみ。
離島医療、過疎の問題。
命の大切さと命を守る厳しさ。
テレビドラマでいつも感動していた。
だからこの映画も少し贔屓目に観てしまった。
以下ネタバレ
最後のシーンは何だったんだろう。
島の皆が元気で明るく、病院も順調そう。
コトー先生の子供も生まれて病院の皆も笑顔。
ただし、自分の子供を抱いたコトー先生のあの笑顔の無い空虚な眼。
結局は島の医療の問題は何一つ解決していない。
コトー先生がいなくなるとすぐに医療は崩壊する。
島の人も、役所もその問題に対して、理想的なことばかり言い、実現可能な回答をすることができない。
コトー先生の病気も完治しておらず、島に残って医師の仕事ができるはずがない。
それゆえに、最後のシーンはコトー先生の夢なのかもしれない。
しかもコトー先生も夢だと分かっているかの様だった。
明るいシーンであるからこそ、反対にかなえられない悲しい夢だと思えた。