すずや

エゴイストのすずやのレビュー・感想・評価

エゴイスト(2023年製作の映画)
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この映画の前半を見ていて思い浮かんだのがアンドリュー・ヘイの『ウィークエンド』だったので、本当に、ゲイの映画として、ゲイのための映画を作ってくれたんだなあと思った。もちろん100%とはいかないまでも、すごくクィアフィルムとして日本映画も前に進んでるのかもな、と思えた。
元の小説で描かれていた「ゲイの諦観」が、若干鋭さは衰えど映画でもとても良くて、異性愛者なら求められない「愛情の定義」が、同性愛者にだけは証明を求められるような、そんな気持ちをまた追体験させられた。どうして、どうして愛情の証明をしなくちゃいけないのか。せめて、制度さえあれば…と、この2,3カ月延々と考え続けてる「同性婚がある世界はどれほどに生きやすいか」ってことをまた思い返した。
ほんとに、アンドリュー・ヘイの感想が知りたすぎるな…
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