上映時間は82分、だけど彼らのループは終わらない⁉︎なぜ同じ1週間を繰り返してしまうのか。俳優陣の息の合った連携に感動を覚えながらも終始爆笑。だけど最後は泣かされる最高のエンターテイメント！
〈感想〉
いやぁ良かった！
噂に違わぬ佳作。そして個人的なツボをついてきてくれたので、かなり好きな映画でした。
Twitterなどでも良い評判を見かける本作は日本映画の低予算タイムループもの。
場面はとあるオフィスの広告制作部の模様をメインに映すワンシチュエーション作品となっていますね。
ずーっと同じ仕事を繰り返していて、最初はそれに気づかずとにかく同じことをやるんだけど、少しずつ違和感を持っていく…とあるきっかけで同じ時間を繰り返していると気づいた主人公・吉川たちは全然気づいてくれないマキタスポーツ演じる部長に時間が繰り返されていることを知らせるというミッションに取り組みます。
まぁ日本(世界がどうだか知りませんが)の同じことを毎日繰り返すサラリーマンに対するアンチテーゼ的な意味合いもあるのでしょう。
そのアイデアを一つの映画として昇華させ、それだけで終わらないもう一つのテーマ性もあり、ただ笑えるコメディに終わらず、最終的に物語の深みすら感じさせて感動すら覚えるというかなり濃い82分でした。
マキタスポーツがとにかくいいんですけど、周りのキャラクターもみんな個性的でクセになります。
『コントラ KONTORA』でも主演だった円井わんも独特の存在感があっていいですね。
あと、ここ最近『マイスモールランド』や『よだかの片想い』、そして本作と続けて登場する池田良とは何らかの縁があるなぁと感じております。ちょっとスピードワゴンの小沢さんを彷彿とさせる雰囲気はなんだかクセになります。
毎日月曜日が来るのが嫌だなぁ…なんて思ってる人はこの映画を観ると月曜日もいいかもな、って思えるきっかけになるかもしれません！
〈キャスト〉
吉川朱海(円井わん)
永久茂(マキタスポーツ)
遠藤拓人(長村航希)
村田賢(三河悠冴)
森山宗太郎(八木光太郎)
平一郎(高野春樹)
神田川聖子(島田桃依)
崎野雄大(池田良)
木本貴子(しゅはまはるみ)
※2022年新作映画137本目
