広告代理店の多忙な一週間がループし続ける。そんなループのトリガーはうだつの上がらない部長だった!?というワンシチュエーションのSF作品。
「変わらない日常的な仕事がループする」というのが舞台設定なだけでなく、終始一貫したテーマだというのが現代社会を風刺していてアイロニー。
そして面白い。
ループの中で羽目を外すのが定石だが、そこを「いつループが終わるかわからない」とオフィス内で試行錯誤するというのが良い制限付けである。
その考え方も、ループを上申していくのもなんというか日本っぽい。
「パーム・スプリングス」とは真逆である。
加筆した部分の画法が近代的になっているのが地味に良い。