Hagieen

フェラーリの鷹のHagieenのレビュー・感想・評価

フェラーリの鷹(1976年製作の映画)
4.0
ステルヴィオ・マッシ監督、マウリツィオ・メルリ主演。

シトロエンを駆る謎の強盗団に手を焼くローマ市警。はみだし刑事のマルコは命令を無視して追撃するが、非力な警察車両では追いつけず逃げられてばかり。無許可で車両を改造し犯人を追うが躱され事故を起こす。
上長のタリアフェリは犯人の運転テクニックから、かつてのライバルがホシであると見当をつける。
マルコを特訓し、かつての自分の車両フェラーリGTE 2+2を与えフルチューンを施して強盗団の逮捕に挑む。

学生時代、車好きの友人に勧められてテレ東で録画したビデオで見た記憶。近年リマスター化されBlu-rayが出たので購入。やっと時間作って観た。
1977年製作なので旧車が目白押し。フェラーリってイタリアンレッドのカラーに、ディノのような丸みのあるボディやBBのようなシャープな形状のイメージが強かったが、本作のGTEは丸目ライトに大きなフロントグリル、そして青いボディと、スーパーカーブーム世代からすると斬新でカッコいい。
ローマの街中を所狭しとシトロエンとカーチェイス。旧遺跡や階段なども平気で走破。よく許可出たものだ。
スタントも命がけで、1カット、マジで人はねてるシーンもあり衝撃。
古い映画だがカーチェイスは今でも見ごたえありで、この手の映画のバイブル的作品。ベッソンの「TAXI」なんかはかなり影響受けている。
久々に観て思い出したのが、ショーン・ユーの「モーターウェイ」。
犯人が運転テクで逃げ切るので、先輩アンソニー・ウォンが特訓してテクニック開眼する、という王道プロット。
本作のメンターにあたるタリアフェリがなんとなくアンソニー・ウォンに見えてきて思い出した。(もちろん本作の方が面白い)

車映画としては観ておくべき1作。
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