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バートン・フィンクのTENのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
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コーエン兄弟監督作品。

観終わった後にこの物語が一体何を展開させていたのかわからなくてモヤモヤしつつでもどこか身に覚えがあるような感覚を覚えて考えていたら、この映画の中で起こる少し不可思議な違和感な出来事や物事は物作りをしてる時のごちゃごちゃな頭の中や想像妄想が入り混じる内面のようだなって思えてきて、そこでこの映画の題名「バートンフィンク」とあったもんだから、ハッとなった。芸術を創作するという事を客観的に観させてくれる映画だった。

バートンが語る美術論というか意見はすごく素直で真理的だと思うし自分が同じような事を人に語ったような記憶もあって身に覚えしかないのがうずうずニヤニヤする(笑)ハッチャケが(笑)

映画って(本とか音楽とか作品もだけど)タイミング凄いなぁって思う。自分が苦悩して練って考えて悩み抜いて1つの作品を作り上げた丁度次の日にたまたまこの映画を観るんだから。偶然のような必然のような。昨日の僕はバートンそのものだった。コーエン兄弟、演出の観る人への感じさせ方がむちゃくちゃ上手い。
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