アキヒロ

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のアキヒロのレビュー・感想・評価

4.1
超面白かった!

今回、改めてタートルズを見ると
ミュータント=つまはじき者たちの比喩にもなってるし、
特に黒人文化が強調して描かれていたと思う。
つまり、ミュータント差別は人種差別の比喩かもしれない。

B系ファッション、音楽、地下(アングラ)で高校に通い一般教育を受けたがっている亀たちは
日の当たらない生活を強いられているオタク、LGBT、貧困層も思わせる(ドナテロは漫画に詳しくオタクだし、モヒカン、刺青、パンクファッション…アウトロー達として描いてたのは明らか)

それらが人間(差別主義者)たちに一矢報いる話ではなく、
最後は「共に闘う話」として描いたのも良かった。

この世に生きる、愛すべき歪み。
この世の全ミュータント(つまはじき者達)への愛の讃歌として映り、
最後は思わずホロリ……

そしてビジュアルが最高。
あえて2Dっぽく、厚塗りっぽいテクスチャーで
これは『スパイダーバース』をさらに洗練させて
ストリートアートっぽくすることで
作品世界にマッチさせてる。

進撃の巨人、ゴジラ、AKIRAの初版…
日本リスペクトも良かった。
やはり"ニンジャ"はフロムジャパンなのです。
アキヒロ

アキヒロ