「歴史は勝者がつくるものではなく、生き残った者が記憶するもの」
邦題でコメディタッチの軽いノリかと思ってたけど、思いのほか重いトーンのドラマ
基本的にはヒトラーの死体を奪い合うロシア軍とドイツ軍の対立を描くわけだけど
その舞台となっているのがポーランド
そのため軍人だけでなく、その争いに巻き込まれる住人目線も描く
「ドイツ人もロシア人も変わらない」
と自分たちが虐げられる事実は変わらないことを訴える女性
どちらのイデオロギーが正かどうかではないし、善悪では切り捨てられない
割を食うのは関係のない第三者
そんなに不条理なことがまかり通って良いものか
戦争題材映画としては『スナイパーコードネーム:レイブン』より断然にこちらが良い
メメントモリ
終戦という区切りがついても戦闘意欲がすぐに抜け落ちるわけでない
現実を受け入れるモラトリアムを経て初めて落ち着く
それまでは死を覚悟しなければならない
森の潜む狼はいまだ獰猛なわけだ
マルフォイ‼️
トム・フェルトンが主要人物として登場
もうこんなポジションなんだなぁ
子供時代から観ていると感慨深くなる
籠城戦が主な格闘シーンだったが、ガンアクションも問題なくこなす
ドイツ系ポーランド人という難しい役柄を見事に演じていた
このキャラクターがこの映画のすべてといっても良いではと思う
魔法の箱の中身
真実を知るのは当事者だけで良い