カナオ

ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマンのカナオのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

グレン目当てで観るには見所満載。
でもやっぱり史実の戦争が題材で、祖国でも差別され続けて望まぬ戦いに晒されてた人が、居場所を求めて自ら兵士になって戦って最後は家族と離れて死ぬ話だったな…といううつろな感想になる。

戦死者に勲章出す制度ってホントなんなんだろう。英雄だなんて絶対言う気になれないけど…危険な場所に送り出しといて、死んだら特進階級とか意味わからないですね…
ウイングマンは真心から生涯をかけたとしても、戦闘行為を支持/指示した「国」は、「祖国のため勇敢に戦った英雄の遺骨を連れ帰るために努力してるポージング」を続けてるんだよな…と思うと…なんだかもうたまらなく嫌な気持ちになる。年代的にもまだ人種差別が表立って存在してた頃だから、そこの言い訳じみてるのがまた…。戦争なんて何も良い事ない、友情を育むなら戦場じゃなく日常の中でがいい、を再確認した。どれだけ脚色されてようと、敵国設定されてるのがどこでどっち側の視点から描かれたものだろうと、史実上の戦争を題材にした映画は最終的に虚しい気分になる。ディヴォーションは人種差別について描かれてる分だけ意義を感じるけど、それでもやっぱり「良い話だった〜!」みたいな気持ちには全然ならない。


ただホントにグレンは最高だったから辛い…冒頭からプリティプリティ言われすぎてる、このプリティボーイめ!コミカルなとこもシリアスなところも最高!!
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