バイオレントナイト〜♪(サイレントナイトの節で…)
レグイザモ兄貴の親父ギャグ替え歌がタイトルとなっております(笑)
イブの夜…とあるバーのカウンターでサンタの格好をしたオヤジが酒をかっくらってクダを巻いている…
「きょうびサンタクロースを信じてるような純真な子供なんていなくなっちまった…こんな仕事今年で終わりだぁ…ラスト・クリスマスだぁ」
べろんべろんである(笑)
イブの夜…世界中で見られるありふれた光景…
サンタオヤジは「仕事に戻る」と千鳥足で出ていく…
「そっちは屋上に上がる出口だよ!」
ママさんが慌てて追いかけて屋上に上がると誰もいない…シャンシャンシャンという鈴の音に頭上を見上げるとなんとトナカイに引かれた空飛ぶソリが!
「モノホンのサンタ!」
少女のような表情になったママさんだけど顔面に酔いどれサンタのゲロが…
まぁこの映画を端的に象徴したアバンタイトルではあるのだがここで退席するお上品なお客様がいないか心配になる。
そんな心配はいらない…平日最終回の観客はおれともう1人の眠そうなオヤジ2人だけでしたから…(笑)
さて…この酔いどれサンタがとある金持ち屋敷にプレゼントを配りに寄って酒やら料理やらを盗み食い(ホントとんでもないサンタ)している時、その金持ちの財産を強奪するためにやって来たレグイザモ兄貴率いる武装集団と鉢合わせしてしまうのだ!
どう?面白そうでしょ(笑)
ここでこの本物のサンタの設定を…
数千年も生きているようなことを言うから人間ではないようだ。
しかし酔っ払うし切ったり撃たれたりすると血も流すしどうやら死んでしまったりもするようなのだ。要するにスーパーパワーのようなものは持ち合わせていない。
ただサンタに必要なものは与えられている。
空を飛ぶトナカイのソリ
どんな煙突もすり抜ける能力
底なしの4次元袋
全ての人間のデータが分かる魔法の巻物(ただし良い子か悪い子か?というデータだけ)
これらの能力を彼は「サンタマジック」と呼び「どういう仕組みかはわからないが…」と必ず付け加える。
いくら本物のサンタでもこんな能力じゃバリバリに武装したレグイザモ兄貴たちに敵うわけなよね…
だから早速逃げ出そうとするのだが銃声に驚いたトナカイのソリが逃げてしまい孤立…
そうこうするうちに人質の女の子(サンタを信じる良い子)とおもちゃのトランシーバーで連絡がついてしまいその子を救うために奮闘することになる。
この子とのやりとりはまんまジョン・マクレーンと黒人警官とのやりとりとおんなじで完全に「ダイハード」になっていくわけです!あ!あれもイブだった!
でも大丈夫…プレゼントの中に「ダイハード」のDVDという伏線張ってたので…
逃げ出した女の子…追手に命に関わるような残忍なブービートラップを仕掛ける!
でも大丈夫…この子は夕べ「ホームアローン」をテレビで見たという伏線を張ってたので…
どう?面白そうでしょ(笑)
それにしてもこのサンタ強えーなと思っているとサンタになる前はバイキングの戦士として世界中で殺戮と強奪を重ねていたという過去が明らかに…その時使っていた武器が「脳天潰し」という殺人ハンマー。ソーじゃねえか…
納屋で巨大なハンマーを見つけた彼は殺戮者に戻ってしまう。
夢のあるお話なのに子供達に見せられないR15ななってしまったのはこの殺戮のせいである。
どう?面白そうでしょ(笑)
まぁ色々ゆるいところもあってストーリーははちゃめちゃだし、いっぱい人が死ぬけれどもこういう映画嫌いになれない…楽しみました。
レビューの中にこれをなぜクリスマスではなくこんな時期に?という意見を見かけましたが…
邦画ならともかく洋画はその国の公開から数ヶ月遅れるのが常…早い方ですよ。
世界同時上映なんて「スターウォーズ」みたいな大作だけです。
あぁ面白かった(笑)