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運命の扉のchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

運命の扉(2022年製作の映画)
3.5
 ロシアでは知らない人がいないらしい「運命の皮肉、あるいはいい湯を」というラブコメのハリウッド・リメイク作品がこんな情勢の中公開。ちょっとあり得ないけど楽しいドタバタコメディです。エマ・ロバーツ×トーマス・マン主演。半年前くらいにレビューした「マリー・ミー」、先日レビューした「Bros」もそうだし古典的なラブコメのスタイルが今年の流行なのでしょうか?

 晴れてプロポーズされ彼を翌日大晦日の姉の結婚式に連れていくはずが前日に振られたマーゴ(エマ・ロバーツ)とわがままなモデル/インフルエンサーの彼女に大晦日にプロポーズのやり直しを命じられたグリフィン(トーマス・マン)。運命の大晦日に酔っぱらってタクシーの運転手に自宅とは別だが住所がそっくりのマーゴのアパートの前で降ろされたグリフィンですが、なんと家の中までそっくりで別の家であることに気づかずに寝てしまい...

 知名度はエマ・ロバーツが圧倒しているものの、本作では相手役でいかにも「お隣のお兄さん」的で優しそうなトーマス・マンの魅力が爆発しています。女性陣の皆様はメロメロになってしまうこと請け合いではないでしょうか?そして猫が似合うこと!いやぁ、猫好き男子の時代が来たに違いない(笑)!

 ストーリーは次々と偶然が重なったり二人の行動も突発的で「あり得ない!」の連続なハチャメチャなんですが、ここまでぶっ飛んで非現実的だと逆に御伽噺としてアリだなと思わされてしまいます。舞台は完全に現代のアメリカに移しながらも、ちょいちょい出てくるロシア要素がアクセント。ただ昨今のことを考えても不快にはならない程度なので大丈夫だと思いますよ。

先日レビューしたばかりなのに「ティファニーで朝食を」をまた観たくなる!

予告編(見せすぎなのでご注意を、ただ他のバージョンなく...)
https://youtu.be/BVtN9rwoGpw
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