まずは映画と関係ない事から。
午後から私用があるため有休いただいて、午前中に鑑賞したのですが、割引デーのせいか、結構混んでいた。
で、上映館の少なさ&午後からの用事の関係で選んだ映画館の、客層が…。
上映までのおしゃべりが騒音レベル、上映始まってからどやどや入る人多数、座っている私の足踏んでも平気で移動する人。
で、クレジットの余韻待たずに出て行く人が多すぎ！映写機の前横切るから頭の影が余韻をぶった斬る！
これは映画館のせいじゃないですが
不幸な客層だった！
で、ここからがレビュー。
これは素晴らしかった！
本当に観て良かった！
1時間半と短く、登場人物も少ないのに
なんという中身の濃さ！
長い長い人生のあっという間に過ぎる儚さ、でもその中に詰め込まれた喜悲劇は
その人が生きてきた、何ものにも変えられない豊潤な実り。
一見おだやかで上品な９２才のおばあさんマドレーヌの波瀾万丈な人生を聞かされるはめになった、タクシー運転手シャルル。
結局一日中パリ中をマドに付き合わされるうちに、シャルルの心もほどけていく。
哀しみでいっぱいの人生をたたかいと慈愛とで切り抜けてきたマドレーヌの生き様に、生活崖っぷちのシャルルの中の人生への愛が目覚めていく。
潔いマドレーヌの輝き。
泣けた。
めそめそとか、うるうるとか、号泣とかでは無くて、しみじみと目の奥から。
それから
流れるジャズがとても良かった。
もっと沢山の映画館で上映して欲しい。
