1988年。田舎町に暮らす女子高生で幼い頃から行動を共にした親友グレッチェンと永久なる友情を誓うアビー。ところが共通の友人マーガレットの別荘で行った肝試しからグレッチェンの態度が豹変して様々なトラブルが発生。やがてその原因が悪魔の憑依と気付いた彼女が親友のために悪魔祓いに乗り出す様を描いた青春ホラーコメディです。
デビュー以来多くのホラーコメディ小説をヒットさせたグレディ・ヘンドリックスのベストセラーをデイモン・トーマス監督で映画化したAmazonPrime配信作品で、全体の評価は賛否両論に分かれるも共に子役出身の主演二人、『エイス・グレード』のエルシー・フィッシャーと『猿の惑星: 聖戦記』のアマイア・ミラーの演技が評価されました。
「ホラーとコメディ」に「コメディと青春」という互いに相性の良い組み合わせをさらに掛け合わせた作風で、青春成長譚らしい人間関係のいざこざを「悪魔のせいなら、無罪」で治めます。展開の数々は予想の範疇でいずれのベクトルにも振り切れずとポテンシャルを引き出し切れてはいませんが、小さくともまとまりは感じさせる一作です。
