まきゃまてぃ

映画 ネメシス 黄金螺旋の謎のまきゃまてぃのレビュー・感想・評価

2.5
ドラマは未視聴。
冒頭で、ドラマで種明かしされたであろうネタに触れる(触り程度)ため、初見でも映画視聴には問題なしかと。要素がSF的なため、こんがらがる部分はありますが。

映画一本で観るには、キャラクターの絡みや世界観が、多分ドラマを観てこその内輪ネタで構築されるため、置いてきぼりをくらうのは否めず。コナンくん並みの説明があれば、まだついていけるかなと。

謎に関しては、解明したい対象が明確でないため、謎解きが難しいというよりはそもそもの謎を探すのが難しい。コマーシャルで謳っている、「伏線だらけ」のどこが伏線なのかも理解するのが難しい。そもそも、伏線らしい伏線の回収がないのも頭を悩ませるところ。…まず言えるのは、犯人探しの謎はないというところでしょうか。

レビューでインセプションに触れている方が多くいるように、そう思える要素がメインで挿入されているため、より一層、物語の芯を見えにくくしている印象。劇中でも「インセプション」と「バニラスカイ」の表記が映し出されていて、オマージュもとが明確なのは潔いところですが、あまりにも調理が雑すぎるかなと。そもそも、この要素を絡める必然性が感じられず。こんな大掛かりをして穏便に済ませるつもりかと思いきや、結局殺人を厭わないのであれば、強奪か拷問か。はじめから、強硬手段でも良かったんじゃないかなと。まずもって、殺人の動機も分かりませんし。

終わりまでを見て、内容を振り返ることで掴めた芯としては、「決別」の物語でしょうか。アンナがもつネックレスが繋ぐ因縁。その決別、もしくは決着のための物語として見れば、少しは分かり良いかなと。

なにはともあれ、トマトは投げちゃいかん。